AmazonとMicrosoft、ドイツで湿地40ヘクタールを再生 年間7億5,000万リットル超の地下水涵養へ

9月30日、AmazonとMicrosoftは、ドイツのヘッセン州で水資源涵養プロジェクトを実施すると発表した。環境保護団体のドイツ自然保護連盟(NABU:Naturschutzbund Deutschland)が地域のパートナーや行政機関と連携して事業を進める。プロジェクトでは、フォーゲルスベルク地域の40ヘクタールで湿地の自然環境を再生し、完了後には年間7億5,000万リットルを超える水を地域の地下水に還元する計画だ。
同地域はフランクフルト市の飲料水供給を支える重要な水源地の一つ。AmazonとMicrosoftが資金を提供し、Amazonは290万ユーロ超を拠出する。
湿地の再生では、人工的な排水設備を撤去するほか、水の流れを緩やかにして地中への浸透を促す浅い水域や窪地を設ける。また、草地を広範囲に管理し、河川への栄養塩類の流入を抑える。これらの取り組みを通じて、地下水の涵養と自然の水循環の回復を目指す。
NABUは、ヘルプシュタイン近郊の「Alte Hasel」と「Eisenbachaue」の2カ所で、2026年から地元の土地所有者約10者と協力し、合計80ヘクタールの土地を段階的に取得する計画だ。追加取得は2028年末まで予定している。湿地環境の再生は、このうち40ヘクタールを対象とする。事業はヘルプシュタイン市や地元農家とも連携して進める。
プロジェクトでは、水資源の涵養に加え、地域で減少している鳥類の生息環境の創出も目指す。対象には、ノビタキ、タシギ、アオアシシギ、ハシビロガモが含まれる。生物多様性への影響については、2028年から2038年まで、哺乳類、鳥類、昆虫、両生類、爬虫類を毎年調査して評価する計画だ。
Amazonにとって、今回の取り組みはドイツ国内で3件目の水資源涵養プロジェクトとなる。同社は、2030年までにデータセンターの直接運営で使用する水量を上回る水を地域社会に還元する目標を掲げている。今回のプロジェクトを含むドイツ国内3事業により、フランクフルト周辺の地域社会や生態系に年間9億2,000万リットル超の水を還元する見込みとしている。
参考:Amazon and Microsoft announce water replenishment project with NABU in Germany
日本語参考訳:アマゾンとマイクロソフトがドイツのNABUと共同で水資源補充プロジェクトを発表
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