
11月4日、北欧のESGソフトウェアおよびアドバイザリー企業ポジション・グリーン(Position Green)は、サプライチェーン透明性と人権デューデリジェンスに特化したファクトラインズ(Factlines)を買収したと発表した。 今回の取引により、長年エネルギー転換分野で投資を行うアレンダルス・フォッセコンパニ(Arendals Fossekompani)がポジション・グリーンの株主として加わる。
ポジション・グリーンは、企業の気候・自然・人材・ガバナンスを統合的に管理するサステナビリティ基盤の構築を目指しており、今回の買収は市場統合戦略の一環と位置づけられる。ファクトラインズの200社以上の顧客が加わることで、合計利用企業は1,000社を超え、欧州でも最大級のサステナビリティ技術プラットフォームとなる。
ファクトラインズは、サプライヤーにまたがるESGリスクの特定・評価・対応を可能にする技術を提供しており、ノルウェー透明法、EU森林破壊規則(EUDR)、企業持続可能性デューデリジェンス指令(CSDDD)など主要規制への対応を支援する。これにより、企業はコンプライアンスに加えて、社会・環境影響への対応や責任ある調達を進めることができる。
アレンダルス・フォッセコンパニの最高経営責任者(CEO)ベンジャミン・ゴールディング氏は、データ・技術・サステナビリティガバナンスを結びつけるポジション・グリーンのモデルが今後の成長と価値創造に寄与すると述べた。ファクトラインズの最高経営責任者(CEO)ヘンリク・ハルヴォルセン氏は、統合により企業のバリューチェーン全体の影響管理をより広範囲で支援できるとした。
(原文)Position Green acquires Factlines to lead ESG transparency in global supply chains
















