
11月6日、IKEAは、気候変動対策として進める総額1億ユーロの投資計画の一環として、ブラジルで森林再生プロジェクトを開始した。BTGパクチュアル(BTG Pactual)と協力し、大西洋岸森林(アトランティック・フォレスト)地帯にある約4,000ヘクタールの劣化・低生産地を対象に、保護・再生・持続可能な森林管理を進める。
森林はCO₂を除去する有効な手段とされ、このプロジェクトでは森林の復元を通じて炭素貯留を促進するとともに、生物多様性や地域経済の回復を図る。商業用パイン林の運営により雇用を創出し、一部の土地は自然林の再生と保全に充てる計画だ。すべての活動はFSC(森林管理協議会)認証の取得を目指し、炭素吸収量や環境・社会的影響を独立機関が検証する。
IKEAの原材料部門責任者ウルフ・ヨハンソン氏は、「責任ある森林管理を通じて、炭素吸収と経済的持続性を両立させたい」とコメント。協力するBTG Pactualは、ブラジルでの大規模森林再生の実績を生かし、気候と環境への具体的な成果を目指す。
IKEAは2030年までにバリューチェーン全体の排出量を半減、2050年までにネット・ゼロを達成することを目標に掲げており、今回のプロジェクトはその一歩となる。
(原文)IKEA announces forest investment as part of €100M commitment to climate action
(日本語参考訳)IKEA、気候変動対策への1億ユーロのコミットメントの一環として森林投資を発表
















