日本の水資源の現況を公表 一人当たり水資源量は世界平均の半分

7月31日、国土交通省水資源部は「令和7年版 日本の水資源の現況」を公表した。本報告書では、降水量、水資源賦存量、水利用状況等を最新データに基づき取りまとめ、日本の水資源に関する現状と課題を示している。

地球上の水のうち淡水はわずか2.5%、そのうち河川や湖沼に存在するのは約0.01%に過ぎない。日本の年降水量は約1,668mmと世界平均の約2倍だが、国土面積と人口を考慮した一人当たり降水量は約5,000m³/年と世界平均の3分の1に留まる。

平成4年から令和3年までの日本の平均水資源賦存量は約4,300億m³/年、少雨時の渇水年賦存量は約3,100億m³/年(約73%)である。特に首都圏の一人当たり水資源量は849m³/年と、北アフリカや中東諸国並みの水資源環境にある。

水使用量は生活用水と工業用水を合わせた都市用水が約242億m³、農業用水が約528億m³で、近年は全体として減少傾向にある。

(原文)令和7年版 日本の水資源の現況

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