8月3日、豪小売大手ウールワースとバイオテクノロジーの新興企業Goterraは、豪シドニーのウェザリル・パークに生ごみ処理施設「マゴット・ロボット」を設置し、協働で食料廃棄に取り組むと発表した。
同処理施設は、アメリカミズアブの幼虫を活用し、輸送コンテナ規模の生ごみを24時間で95%分解する。本プロセスは、副産物として貴重な有機肥料と栄養価の高いタンパク質ミールを生み出し、循環経済を支える。また、廃棄物をその場で処理することで、遠方から廃棄物処理場まで輸送する必要もなくなる。
ウールワースは今後、シドニー全域の店舗から出る食品廃棄物を「マゴット・ロボット」に送る。マゴット・ロボットは24時間365日稼働し、毎週100トン以上の生ごみを処理する。施設内の温度、水分、廃棄物のレベルはセンサーで追跡され、自動的に条件を調整して消化を最適化する仕組みとなっている。
同社は2020年から、Goterraの技術をオーストラリア首都特別地域(ACT)の店舗で小規模試験的に利用している。今回、シドニーで大規模な導入に踏み切った。
【参照ページ】
(原文)Maggot ‘robots’ helping Goterra and Woolworths work towards zero food waste
(日本語参考訳)ウールワース、Goterraと協働し食品廃棄物処理に取り組む