SBTi、金融機関向け短期目標基準を期限なく継続 ネットゼロ基準との選択制を維持

10月8日、Science Based Targets initiative(SBTi)は、金融機関向けの短期目標基準(Financial Institutions Near-Term Criteria)について、終了期限を設けずに継続すると発表した。金融機関は今後も、同基準と金融機関向けネットゼロ基準(Financial Institutions Net-Zero Standard)のいずれかを選択して目標を設定できる。
SBTiは2025年7月、金融機関向けネットゼロ基準を公表した。従来、短期目標基準の今後の扱いについては2027年に検討するとしていたが、今回、企業からのフィードバックなどを踏まえ、両基準を期限を設けずに提供する方針を明らかにした。
今回の決定は、企業向けネットゼロ基準バージョン2.0において、短期目標のみの設定を認める枠組みとの整合性を図るものでもある。SBTiは、金融機関が設定した目標について、目標サイクルの期間を通じた有効性の予見可能性を高めるとしている。
また、SBTiは「5年ごとの義務的レビューに関するガイダンス」を更新し、金融機関の目標レビューの時期を明確化した。5年ごとのレビューは必ずしも目標の更新を意味せず、適用される基準を引き続き満たしている場合、レビューに伴う目標更新は不要となる。
SBTiによると、これまでに180を超える金融機関が科学的根拠に基づく目標の認定を受けている。今回の発表では、金融機関向けの学習教材4件を公開したほか、保険引受に関するFAQやネットゼロ目標設定ツールなども更新した。
参考:Financial Institutions Near-Term Criteria to continue without end date
SBTiネットゼロ基準V2.0の変更点
BTiでは金融機関向け基準に加え、一般企業向けのネットゼロ基準も見直しが進んでいる。企業には、基準の変更点を把握するとともに、GHG排出量の算定・データ管理体制を整えることが重要となる。
ESG Journalでは、SBTiネットゼロ基準V2.0の変更点や移行スケジュール、GHG算定基盤・内部統制の実務ポイントを整理した資料を公開している。
<実務ポイント>
SBTiネットゼロ基準V2.0確定の変更ポイントをまとめて整理
ー来期予算までに整えるべき
“算定基盤”と内部統制ー
副題

