JPモルガン、1.5兆円以上を投じて人種間の公平性を促進

 

JPモルガン・チェースは、過去1年間に人種的公平性の促進を目的とした1.5兆円以上の融資や資金提供を行い、5年間で定めた目標の半分に近づいたことを発表した。

この数字は、JPMorgan’s 300 billion Racial Equity Commitmentの最新情報の一部として発表された。昨年開始されたこの5年間のコミットメントは、米国における人種的公平性を

促進し、黒人、ヒスパニック、ラテン系コミュニティ間の人種的富の格差を解消することを目的としている。融資の対象となるのは、十分なサービスを受けていないコミュニティのための手頃な価格の住宅や住宅所有権の促進と拡大、マイノリティが所有する企業の成長、コミュニティの財務状況と銀行へのアクセスの改善だ。

現在までのところ、割り当てられた資金の大半は、全米で6万戸以上の手頃な価格の住宅や賃貸住宅の保全を支援するための60億ドルの融資や、住宅ローンの低金利を利用して住宅所有者が貯蓄できるようにするための40億ドルの住宅ローンの借り換えである。またJPモルガンは、低・中所得世帯向けの低価格住宅の建設および修復のために 10億ドルの融資を承認し、多様な企業が所有または主導する MDI および CDFI に 1 億ドル以上の株式を投資し、年末までに 20 億ドルのフィランソロピー目標のうち 4 億ドル以上を割り当てる予定だ。

今後、JPモルガンは、住宅所有権、手頃な価格の賃貸住宅、中小企業、金融資産、労働力、コミュニティへの関与、多文化への関与といった主要分野に注力することを目指している。

【参照ページ】
(原文)JPMorgan Chase Provides an Update on its $30 Billion Racial Equity Commitment
(日本語訳)JPモルガン、1.5兆円以上を投じて人種間の公平性を促進

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る