IFCとブルーオーチャード、新興国の民間債務投資で最大20億ドルの資金動員へ

10月8日、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)とインパクト投資運用会社のBlueOrchard Finance Ltd(ブルーオーチャード)は、新興国の民間債務投資に長期の機関投資家資金を呼び込むため、パートナーシップを開始したと発表した。取り組みを支える投資ビークルは、最大20億米ドルのコミットメントを目標とし、初回クロージングでは東京海上グループが3億米ドルのアンカー投資家として参加した。

投資ビークルは、年金基金、保険会社、政府系ファンドなどの投資家を対象とする。投資家は継続的に投資申込と償還を行うことができ、あらかじめ定められた償還期間に従い、資金を新たな投資に再投入する仕組みを採用する。これにより、長期のプライベートクレジット投資へのアクセスを提供する。

IFCのマクタール・ディオップ専務理事は、新興国の開発には公的資金だけでは賄えない規模の資金が必要だと説明した。今回の取り組みについて、ブルーオーチャードおよび東京海上グループとの連携により、雇用創出や経済機会の拡大に取り組む企業と機関投資家の資金を結び付ける仕組みを構築すると述べた。

東京海上グループの小池昌洋グループCEOは、IFCの投資案件の組成能力と、ブルーオーチャードの新興国債務ポートフォリオ運用の実績を組み合わせることで、従来は機関投資家がアクセスしにくかったプライベートクレジットへの投資機会を提供すると説明した。

今回の投資ビークルは、IFCが2013年に開始した共同融資プログラム「Managed Co-Lending Portfolio Program(MCPP)」を発展させた仕組みとなる。MCPPは、機関投資家などのパートナーがIFCと商業条件で共同投資し、新興国の融資案件に投資できる枠組みで、これまでに250億米ドル超の投資能力を有している。

参考:World Bank Group and BlueOrchard Partner to Expand Access to Emerging Markets Private Debt Investments
日本語参考訳:世界銀行グループとブルーオーチャードが提携し、新興国市場における民間債務投資へのアクセスを拡大


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