【対応表DL付】CDPとSSBJの対応関係とは? 共通項目を整理した一覧を紹介

日本語のヘッダ画像。IFRS S2・SSBJ・ESRS・CDPなどの気候開示基準を示す緑色の左パネルと、机の上の表を斜めに映した資料ページの組み合わせ。

気候関連開示の制度化が進む中、企業にはSSBJ基準への対応に加え、CDPなどへの回答も並行して求められている。今後は、これらを個別の業務としてではなく、気候関連のリスク・機会の把握から目標設定、進捗管理、開示までの「一連の取り組み」として捉えることが重要となるだろう。今回は、CDPとSSBJ気候関連開示基準の共通項目や対応関係を整理した資料を紹介する。

CDP・SSBJの対照関係とは

CDPとSSBJ「気候関連開示基準」には共通する開示項目が多く、CDP回答で整理したデータや証跡をSSBJ開示にも活用することで、開示実務の効率化につなげることができる。

詳細な対応関係とは

ESG Journalでは、CDPの各設問がSSBJ基準のどの項番に関係するのかを確認できるSSBJ気候関連開示基準とCDP質問書の対応関係を一覧表を作成している(無料ダウンロード)。資料では、各項目の詳細な設問・項番に加えIFRS S2や欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)との対応関係も整理。

関連お役立ち資料ダウンロード:

CDP、IFRS S2、SSBJ、ESRSで求められる気候関連情報の対応関係を整理

SSBJCDP対照表

自社の対応状況や情報・資料の保管先を記入することで、既に利用できる情報と追加対応が必要な項目を確認する管理表として活用してほしい。

参考:<共通する管理項目 概要>

主なテーマCDPでの質問項目SSBJとの関連
ガバナンス取締役会等による監督、経営者の役割気候関連リスク・機会を監督・管理するガバナンス
リスク・機会気候関連リスク・機会、事業・財務への影響気候関連リスク・機会の特定、事業・財務への影響
移行計画移行計画、脱炭素に向けた行動・施策気候関連の移行計画、戦略・意思決定
GHG排出量Scope 1・2・3、算定方法・境界Scope 1・2・3排出量、測定方法・算定境界
目標・進捗排出削減目標、ネットゼロ目標、目標に対する進捗気候関連目標、目標に対する進捗

まとめ

CDP回答とSSBJ対応は、ガバナンス・リスクと機会・GHG排出量・目標といったテーマでは同じ土台を共有しているが、開示のタイミング、対象範囲の粒度といった点では前提が異なる点には留意が必要だ。ただし、共通して利用する情報・データとその根拠を整理し、それぞれの開示要求との関係を追える状態にしておくことで、重複した情報収集を減らしながら、開示間の整合性を確保しやすくなるだろう。
 制度ごとの違いを明確に切り分けて確認する体制を整えることが、重複作業の削減と開示情報の一貫性確保の両立につながるといえる。

参考情報:Mapping IFRS S2 to CDP’s 2026 Questionnaire Mapping ESRS E1 with CDP 2025 questionnaire



<執筆者>

竹内愛子
国際関係学に関する修士号を取得。総合コンサルティングファームにて、システムおよび戦略コンサルティングに従事した後、Big4ファームのアドバイザリー部門にて、ガバナンス・リスクマネジメントや統合報告に関する企業向け支援に携わる。
2022年より ESG Journal にて、サステナビリティ経営の観点から、情報開示実務やそれを支えるシステム活用をテーマに、オリジナル解説およびホワイトペーパーの執筆を行っている。

関連記事一覧