DHL、新たな「グリーン認証プログラム」の開始により輸送会社の排出量削減と報告を促進

DHL、新たな「グリーン認証プログラム」の開始により輸送会社の排出量削減と報告を促進

12月21日、ロジスティクス業界の大手であるDeutsche Post DHL Groupは本日、同社および顧客の二酸化炭素排出量を削減することを目的とした新しいプログラム「DHLグリーンキャリア認定」を開始すると発表した。これは、持続可能性を高める努力をした道路輸送の下請業者に対して報奨を与えるものとなっている。

この新しいプログラムは、DHLのエクスプレス部門、貨物部門、サプライチェーン部門が共同で開発したもので、DHLに陸上輸送サービスを提供するパートナーの環境パフォーマンスを評価し、DHLが効果的に関係を管理し、排出量を削減できるようにするためのものだ。このプログラムでは、輸送会社は、環境または持続可能性に関する戦略を策定し、二酸化炭素排出量を測定し、データの透明性を確保することが期待される。情報は専用のオンラインプラットフォームを通じて取得され、内部監査プロセスを通じて検証される。

協力会社は、「合格」「良」「優」「傑出」などのカテゴリーに従ってランク付けされ、今後の輸送の入札や任務の判断材料として活用される。DHLのコントラクトロジスティクスプロバイダーは、すでに一部の地域でこのプログラムを展開しており、2022年には全世界で展開する予定だ。また、エクスプレス部門では、地上輸送の入札プロセスの一部にこの認証が含まれている。

この新しい認証プログラムは、今年初めに発表されたDHLのサステナビリティロードマップに続くもので、より野心的な気候目標の導入や役員報酬とESG目標の関連付けなど、一連の脱炭素化と環境サステナビリティに関するコミットメントが盛り込まれている。

【参照ページ】DEUTSCHE POST DHL GROUP INTRODUCES GREEN CARRIER CERTIFICATION AS PART OF ITS SUSTAINABILITY ROADMAP

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る