BHRRC、中国のグローバル投資がもたらす人権への影響レポートを発表

BHRRC、中国のグローバル投資がもたらす人権への影響レポートを発表

8月11日、BHRRC(Business & Human Rights Resource Centre ビジネスと人権リソースセンター)は、中国企業が海外進出を続ける中、現地市民社会(特にアジア、アフリカ、ラテンアメリカ)やメディアに対して、社会的、環境的、人権的な侵害が増加していることをレポートとして発表した。

今回の調査は、2013年から2020年の間に、中国の海外での事業活動に関連した679件の人権侵害申し立てと、これらの申し立てに対する102社の回答を元に作成。
記録された申し立て件数は、ミャンマーが最も多く(97件)、次いでペルー(60件)、エクアドル(39件)、ラオス(39件)、カンボジア(34件)、インドネシア(25件)となっている。これらの国では、中国が主要な投資家または貿易相手国となっている。

分野では、金属・鉱業(35%、236件の申し立て)、建設業(22%、152件の申し立て)、化石燃料エネルギー(17%、118件の申し立て)において、人権リスクが特に高くなっており、中国企業と取引をする企業には、人権デューデリジェンスを十分に実施するよう求めています。

【参照ページ】
(原文)“Going out” responsibly: The human rights impact of China’s global investments
(日本語訳)中国のグローバル投資がもたらす人権への影響

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る